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SCP-083-JP - 視覚伝染性海綿体様組織変質症

ItemNumber

SCP-083-JP

Object Class

Euclid

Protocol

SCP-083-JP-1は全て隔離エリア-8183に収容してください。隔離エリア-8183は間に6メートル以上の空間を設けた、鉄筋コンクリート製の二重隔壁で包囲し、土砂と植栽で山に偽装してください。二重隔壁間のスペースには、超音波センサや赤外線センサなど、カメラ以外のセンサを設置してください。二重隔壁にはゲートを一つずつ設け、一方のゲートが完全に閉鎖されているときのみ、もう一方のゲートが開くようにしてください。隔離エリア-8183には十分な水と空気を供給してください。食料及び隔離エリア-8183内部からの申請物資の供給、及び隔離エリア-8183内からの文書などの受け取りの際は、隔壁間のスペースにて行ってください。このとき、隔離エリア-8183のSCP-083-JP-1は083-JP視覚防護スーツを着用してください。また、SCP-083-JP-1の隔離エリア-8183からの外出、非SCP-083-JP-1の隔離エリア-8183内への侵入は禁止されています。

Description

SCP-083-JPは九州北部の███山中の集落住民の間に伝っていた感染症です。SCP-083-JPの特異性は、症状と感染方法にあります。SCP-083-JPに感染すると、皮膚と筋組織を構成する細胞の30%が機能を停止し、組織から剥離していきます。細胞が剥離した後の空間は空洞になり、ちょうどスポンジのようになります。しかし、血管や内臓及び神経系などの重要臓器の大部分は無事なため、SCP-083-JPの感染者(SCP-083-JP-1と指定)は、筋細胞喪失による筋力低下と、組織液の蒸発による必須水分量の上昇の他は健康的には特に問題が無く、長期間生存を続けます。

SCP-083-JPには特定の病原体が存在せず、発症したSCP-083-JP-1の発症済み患部を目視することによって感染します。目視には患部の直接はもちろん、カメラを通しての映像でも感染します。隔離エリア-8183内での研究の結果、解像度を50(dpi)以下までに落とした画像ならば感染しないことが判明しています。

SCP-083-JPが19██年に財団に発見されるまで、大規模な感染を引き起こしていなかったのは、███山の独特地形により集落が完全に孤立していたことによるものです。また、SCP-083-JP-1は筋組織からの細胞剥離により筋力が大幅に低下するため、集落近辺を囲む斜面を登攀できなくなるのも感染拡大につながらなかった理由の一つとされています。

SCP-083-JPは19██年の発見当初、感染方法が判明していなかったため、███名の財団職員がSCP-083-JP-1となりました。SCP-083-JPの特異性の判明後、SCP-083-JP-1を隔離エリア-8183に収容しました。収容されたSCP-083-JP-1のうち、研究者であった者たちは独自に自身や元Dクラス職員を対象として研究を行い、SCP-083-JPの性質を解明しました。

現在、隔離サイト-8183内部から、新たな研究者複数名の支給が申請されていますが、いずれも却下または保留中です。

補遺:

SCP-083-JP-1の症状進行

感染からの経過時間 症状
感染直後 腕、太腿、顔面などの皮膚にかゆみを感じる
1時間後 皮膚及び筋組織の細胞の一部が組織液からの酸素と養分の吸収を停止する
4時間後 皮膚及び筋組織の細胞の一部が生命活動を停止する
10時間後 感染直後にかゆみを覚えた部位の皮膚表面の細胞が剥離を始める
20時間後 皮膚表面の細胞剥離が多くなり、皮膚表面に凹凸が目立ち始める
2~3日後 皮膚の剥離が拡大し、皮膚表面に直径1mm未満の陥没が生じ始める
7~10日後 皮膚表面の微小な陥没が深くなり、その部位を揉むことで穴の奥から剥離した細胞がこぼれるようになる。この時点から筋組織細胞の機能停止による運動能力の低下が目立ち始める
2週間後 皮膚表面の陥没が全身に波及し、少しの運動でも筋組織から剥離した細胞がこぼれ出すようになる
20~30日後 皮膚表面の陥没が2mmから3mm程度に拡大する
50日以降 皮膚及び筋組織の細胞の剥離がほぼ終結する
083-JP視覚防護スーツについて

SCP-083-JPの感染拡大を防止するため、SCP-083-JP-1が着用を義務付けられている防護スーツです。

全身をすっぽり覆うという点では一般的な耐NBC1汚染スーツに近いですが、使用されている素材が通気性に優れている点が違います。083-JP視覚防護スーツは着用者の姿を隠すことを目的としているため、非常に高度な耐刃性を有しています。また、目元を覆うゴーグル部分には強化プラスチック製のハーフミラーが用いられています。

現在の083-JP視覚防護スーツは、耐NBC汚染スーツをほぼ流用していた初期型と比較して大幅に着用感が改善されています。そのためか、着用義務のない隔離エリア-8183内部でも多くの職員が常時着用しています。

隔離エリア8183内職員とのインタビューログ

対象: SCP-083-JP-1-35562


インタビュアー: ████博士


<録音開始>


SCP-083-JP-1-3556: やあ████博士、カウンセリングに応じてくれてありがとう


████博士: SCP-083-JP-3556、これはインタビューです。また、以前の関係はあなたの収容時点において消失しています。

SCP-083-JP-1-3556: ああ、知ってるよ。


████博士: それではインタビューを開始します。SCP-083-JP-1-3356、収容エリア-8183内での生活について、あなたの所感を述べてください

SCP-083-JP-1-3556: 最高の一言だね。余計な委員会だとかに出る必要もなく、予算要求で他の博士連中と弁舌プロレスをやらかす必要もない。最高だね。ああ、最高だ。


████博士: 御不満の点は?

SCP-083-JP-1-3556: …言わないといけないかね?…いや、答えよう。外に出たい。日の光に当たりたい。それだけだ。


████博士: 隔離エリアからの外出は禁じられています。

SCP-083-JP-1-3556: 知ってるよ。


████博士: 他にご不満の点はありませんか?

SCP-083-JP-1-3556: 言ったところで叶えてくれやしないのだろう。


████博士: 可能な限り皆さんのリクエストには応じます。事実、要望申請に対しては可能な限り応じています。

SCP-083-JP-1-3556: 薬品などは感謝してるよ。だが、全部ではない


████博士: 本インタビューで必要な物品とその理由について回答していただければ、書面での要望申請で認可が下りにくい物品に対しての理由づけとさせていただく場合があります。

SCP-083-JP-1-3556: なるほどね…では、あまり期待しないが妻と…いや、いい


████博士: 奥様との面会は、視覚保護スーツを着用の上、緩衝エリア内において

SCP-083-JP-1-3556: いいんだ。██████博士を知ってるか?彼女は夫と子供共々ここにいたんだ。彼女が[編集済]まで一家の喧嘩は絶えなかった。彼女のことを思えば、会いたい、ぐらいがちょうどいいんだ。


████博士: では、他に要望や不満は…

SCP-083-JP-1-3556: 人員だ。██████博士や████博士、████████博士は[編集済]してしまった。人手が足りないんだ。残っている我々だけで、SCP-083-JPの治療方法が見つかるとは思えない。Dクラスはもういらない。研究者が欲しいんだ。


████博士: 了解しました。検討を行い、可能な限り対応します。

SCP-083-JP-1-3556: ありがとう。もうこの要望を出すのは…何度目だろうか。でも、そう言ってもらえるだけでもありがたい。


████博士: 他に、要望はありますか?

SCP-083-JP-1-3556: …治療方法が欲しい


████博士: そちらで見つけてください

<録音終了>


終了報告書: 研究者人員の支給については却下されました。

脚注

1. 核、生物、化学

2. SCP-083-JP感染以前は、█████博士としてSCP-███-JPの研究に携わっていた


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26

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2014-02-08 01:34:54

Tags

euclid, scp-jp, 伝染性, 感覚, 視覚, 認識災害,

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