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SCP-1047-JP - 最ッ高のアップルジュース

ItemNumber

SCP-1047-JP

Object Class

Safe

Protocol

SCP-1047-JPはサイト-81██の専用収容庫に保管されます。新たに回収したSCP-1047-JPは収容庫上部の小ハッチから内部に投入してください。

Description

SCP-1047-JPは█████社の商品「██████ 100%」と外見上酷似している缶ジュース飲料です。SCP-1047-JPの缶と内部の液体には成分上の異常は発見されていません。缶はアルミ製、液体は大部分がリンゴ(学名:Malus pumila)の果汁によって構成されています1。また、SCP-1047-JPは常に直立した状態を保ちます。倒れた場合には未知のプロセスにより立ち上がります。

SCP-1047-JPの異常性は、SCP-1047-JPを直接視認し続ける2ことで発現します。SCP-1047-JPを視認した人間(以下、対象)は約30-50分の間、昏睡状態に陥り、意識の徴候がみられなくなります。この間対象の体温が上昇し、過度の発汗、血液中の塩分・糖分濃度の低下などの症状が現れます。また、SCP-1047-JPは自身の温度を0〜2℃に保ち続け、受けた損傷を再生3するようになります。

意識を取り戻した対象は、SCP-1047-JPを摂取したいという強い欲求を抱きます。また、場合によっては人格の変化がみられます。これらの作用にSCP-1047-JPが関与しているかどうかは不明です。

これまでに█%の対象が、脱水症状等によって死亡しています。SCP-1047-JPを摂取した対象の死亡例は確認されていません。

SCP-1047-JPは日本国██県██市の████公園前で、多数の民間人が異常性に暴露したことで発見されました。消防に通報があり、救急隊が昏睡状態にあった全ての民間人を搬送、処置しました。搬送後に民間人がSCP-1047-JPについて言及。駆けつけた財団が█████公園にて置き去りにされていたSCP-1047-JPを確保、収容しました。また、SCP-1047-JPは公園内の自動販売機にて販売されており、販売機からさらに18個のSCP-1047-JPを回収しました。この収容違反の後、自動販売機からSCP-1047-JPが発見される事案が多発しました。現在までに██個のSCP-1047-JPが収容され、その内██が実験に使用されました。

現在まで、SCP-1047-JPの製造元は未だ不明です。不特定の個人もしくは団体によってSCP-1047-JPが自動販売機に補充されているとみられますが、その痕跡は見つかっていません。

以下はSCP-1047-JPに対する実験で、重要とみなされたものの記録です。

実験記録1047-1

対象: D-1047-1

担当者: ██博士

実施方法: D-1047-1にSCP-1047-JPを視認させ、異常性に曝露させる。

<録音開始>

(D-1047-1を目隠しした状態で実験室に入れる。)

██博士: ではD-1047-1。目隠しを取り、部屋にある缶ジュースを眺めてください。

(D-1047-1が目隠しを外し、司令どおりSCP-1047-JPを視認する)

(18秒経過。D-1047-1が倒れ、意識不明になる。)

██博士: D-1047-1の意識の消失を確認。医療班は室内に入ってください。

(待機していた医療班が室内に入り、D-1047-1の意識、体温、脈拍等を確認。血液を採取する。この間D-1047-1の体温と脈拍が大幅に上昇。過度に発汗し始める。SCP-1047-JPの温度は0℃を記録)

(医療班が退出)

(50分経過。D-1047-1が意識を取り戻す。SCP-1047-JPを認識した後、缶をしばらく観察、手に取り液体を摂取しはじめる)

D-1047-1: [液体を飲み込む音]

(D-1047-1が液体を飲みきる)

D-1047-1: [吐息]

██博士: 意識の回復を確認ーーー聞こえますか、D-1047-1。そちらの状[遮られる]

D-1047-1: 高温下の運動で消費されるものは何だか知ってるか?博士。

██博士: ーーー質問の意図がわかりませんが。

D-1047-1: まず、当然ながら水分。発汗によって確実に消費される。塩分もそうだ。塩分は汗によって体外に出て行ってしまう。最後に糖分。筋肉や脳をフルに活動させれば、その分だけ糖分は消費される。

██博士: D-1047-1。まずは自分の状態を[遮られる]

D-1047-1: つまりだ。疲労しきった肉体は、水分と、糖分を求めるようになる。脳はありったけの力を振り絞って電気信号を放ち、舌の味蕾が極限まで開かれて広がり、嗅覚は甘い香りだけを捉えて離さなくなるーーーこんな状態で視野に缶ジュースが入れば、飲まない奴はいない。まずは缶を手に取る訳だがーーーこいつはまず触覚に訴えてくる。缶に触れた瞬間、心地の良い冷気が手から入って、腕を伝わり、温まっていた体が徐々に冷やされていくーーー次に缶を持ち上げ、ジュースを飲もうとする。ジュースが口に入り込むまでのこのコンマ数秒、その一瞬の間に、えも謂れぬ熟した林檎の香りが鼻腔の隅から隅に広がってくる。嗅覚が最大限に刺激され、疲れによってぼやけていた視界が瞬時に現実を取り戻すーーージュースが口になだれ込んでくる。極限まで開いた味蕾に甘味がこれでもかと押し寄せ、味覚を心ゆくまで満足させる。喉の潤いが取り戻され、体内に入った糖分を体の全細胞が我先にと吸収し、じわじわと全身に活気がみなぎってくる。かろうじて生存していた脳が再び活動を始め、汗で歪んでいた世界がようやく元に戻っていくーーー

(以下、同様の言動を50分程続ける続ける。重要性が低いため省略。)

<録音終了>

実験記録1047-6

対象: D-1047-6

担当者: ██博士

実施方法: D-1047-6にSCP-1047-JPを視認させ、異常性に曝露させる。

<録音開始>

(意識が戻るまで前実験とほぼ同様。中略)

(34分経過。D-1047-6が意識を取り戻す。SCP-1047-JPを認識した後、即座に缶を手に取り、液体を摂取し始める)

D-1047-6: [液体を飲み込む音]

(D-1047-6が液体を飲みきる)

D-1047-6: [吐息]

██博士: D-1047-6の意識の回復を確認ーーーD-1047-6、聞こえますか。今の自分の状態を詳細に報告してください。

D-1047-6: なあ博士。俺は今どのくらいこいつを飲んだんだ?

██博士: まるごと1缶飲み干しましたよ。それがどうかしましたか?

D-1047-6: そうかーーーーー

(D-1047-6が自分の頭を強く床に打ちつけ始める)

██博士: D-1047-6!何を[打撃音]るんですか!今すぐにやめ[打撃音]ーーー医療班、室内に[打撃音]てD-1047-6を制止してくださいーーー

D-1047-6: お、お、俺は、[打撃音]んとか、母ちゃんを殺したーーー俺[打撃音]やつが、の、飲んでい[打撃音]ゃねえ、一口たりともーーーこ、これは[打撃音]神のーーーー

<録音終了>

付記: D-1047-6は医療班が制止、現在は意識不明です。

実験記録1047-12

対象: D-1047-12

担当者: ██博士

実施方法: D-1047-12にSCP-1047-JPを視認させ、異常性に曝露させる。

<録音開始>

(中略)

(42分経過。D-1047-12が意識を取り戻す。SCP-1047-JPを認識した後、缶を手に取って眺め出す)

D-1047-12: 高さ17cm幅8cm、アルミ製の缶、厚さ0.2mm、全重量210gーーー

██博士: D-1047-12の意識の回復を[遮られる]

D-1047-12: 黙っててください!缶開けはタイプビー、[音が小さいため判読不能]、[判読不能]ーーー

(D-1047-12がSCP-1047-JPを開ける)

D-1047-12: 内容量200ml、容量2[判読不能]、内部空間対液体比[判読不能]%、内部気圧は[判読不能]ーーー

(14秒沈黙。その後D-1047-12が流涕し始める)

██博士: 何かありましたか。D-1047-12。

D-1047-12: 私は、私はこの作品の作者に会いたい。完璧な液体重量比、体積比により缶は直立を保ち、気圧による開封時の風は秒速10m/sに調整され、最適な匂いの拡散を演出しているーーーこれは数学の美そのもの。匠の産物にして美の極致。これを飲むなど天地がひっくり返ろうとできないーーー

(D-1047-12が倒れる。意識が消失)

██博士: 医療班!速やかに処置を!

<録音終了>

付記: D-1047-12は脱水症状により死亡した。実験直前の知能テストで、D-1047-12は水準以下の成績を記録している。

実験記録1047-13

対象: D-1047-13

担当者: ██博士

実施方法: D-1047-13にSCP-1047-JPを視認させ、異常性に曝露させる。

<録音開始>

(中略)

(50分経過。D-1047-13が意識を取り戻す。SCP-1047-JPを認識した後、缶をしばらく観察、手に取り液体を摂取しはじめる)

D-1047-13: [液体を飲み込む音]

(D-1047-13が液体を摂取。半分ほど飲み干す)

D-1047-13: [吐息]

██博士: D-1047-JP-13の意識の回復を確認ーーーD-1047-JP-13、今の自分の状態を説明してください。

D-1047-13: 美味であった。これ以上のものは今まで口にしたことがない。とても私は満足しているよ、諸君。

██博士: えー、失礼。「諸君」というのは誰のことでしょうか?

D-1047-JP-13: 君だよ。正確に言えば、君を含めた全員だ。

██博士: 私と、待機している医療班のことということでしょうか。

D-1047-JP-13: 半分合っているが半分間違いだーーーこれを口にしたその時、私はこの世の全人類と分かり合える確信を得た。人間に味覚とこの飲料がある限り、人種、性別、出生、宗教、身分や能力、思想の違いといった下らないものは即座に意味をなさなくなるだろう。全ての人間が一体となれるのだ。だから親しみを込めて、君を、全ての人間を、"諸君"と呼ぶことにする。たった今から。

(以下は重要性が低いため省略)

<録音終了>

脚注

1. 他に、果汁由来でない糖質などが含まれている。

2. 約20秒。

3. 缶の断裂や変形は修復されていく。この際、離散した液体を回収する。


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pumpkin1234

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2018-08-01 10:13:54

Tags

液体, 人工, scp-jp, safe,

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