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SCP-1117-JP - 取り替え子

ItemNumber

SCP-1117-JP

Object Class

Euclid Safe

Protocol

英国王立魔法院との13月協定の締結により1904/12/25を以ってSCP-1117-JPは財団の管轄下に入りました。

Description

SCP-1117-JPはアイルランド共和国のウォーターフォード州、[編集済み]村を中心とした地域に生息するしていた昆虫です。形態はハチ目(Hymenoptera)に酷似していますが、これは収斂進化の結果であり実際にはチカメゼミ科(Tettigarctidae)の1種です。成虫の体長はおよそ25mmほどであり、全身の体色は薄黄色です。またメスは腹部に太さ約0.2mm、長さ約15mmほどの産卵管を有しています。

SCP-1117-JPの異常性はその生活環にあります。繁殖時期である10月の初旬に交尾を終えたSCP-1117-JPのメスは生後約6か月から20か月の乳幼児(以下、対象)を発見すると頭頂部へと取りつき、大泉門9から頭蓋骨の内部へと産卵管を貫通させることで脳に約80~100個の卵を産み付けると同時に免疫を抑制する寄生制御物質の注入を行います。対象の脳内に産み付けられた卵が対象の免疫系によって異物と認識されないのはこの為です。なおSCP-1117-JPの産卵管の細さのためにこの過程で対象に生じる外傷は数日で治癒するほどに軽微なものです。

SCP-1117-JPの卵は約3日間ほどで孵化します。SCP-1117-JPの幼虫は芋虫型であり、対象の脳を捕食しながら成長します。この際対象に自覚症状が生じることはありません。幼虫は1年ほどで約25mm程の大きさに達すると共に脳の捕食を完了させます。この過程において対象は生物学的には死亡します。


SCP-1117-JP-A


SCP-1117-JPは脳機能を喪失した対象の肉体(以下、便宜上SCP-1117-JP-Aと呼称)の頭蓋内において約17年間生活します。この間SCP-1117-JPは微弱な電流を発生させることによって集団でSCP-1117-JP-Aの脳機能を疑似的に代替します。これはあくまで模倣に過ぎず実際には人間の脳と同様の機能を果たしている訳ではありませんが、模倣が非常に高度なものであるために、SCP-1117-JP-Aは外部からは運動能力だけでなく知性や知的能力までも有しているかのように観察されます。しかしながら共通点として、SCP-1117-JP-Aは一般的なヒトと比較した場合、社交性やコミュニケーション能力、共感能力と言ったものが欠如しています。これは模倣が完全でないことを示しているとする見方もありますが、詳細は判明していません。

SCP-1117-JPはSCP-1117-JP-Aが摂取した養分の一部を吸収することで生育します。蛹化の時期は3月の下旬であり、十分に生育したSCP-1117-JPは頭蓋内で蛹になります。蛹は約7日間で羽化して成虫へとなり、SCP-1117-JP-Aの顔面の開口部から外部へと脱出します。脱出が完了した時点でSCP-1117-JP-Aは異常性を喪失して生命機能を停止させます。

SCP-1117-JPは近世以前のイギリス及びアイルランドにおいては超常的な存在であると考えられていました。SCP-1117-JPが科学的観点から捉えられるようになったのは、1796年に英国王立魔法院のバーナード・ローガン魔導士(1754年~1827年)が当時発展途上にあった解剖学と生物学の観点からSCP-1117-JPを再定義することを提唱してからのことです。なおSCP-1117-JPの弱点が「聖なるもの」であるとする考えは、現在ではSCP-1117-JPがその性質上、洗礼を受ける前の乳幼児を産卵の対象とすることが多かったことから生まれたものであったと考えられています。

異端審問官たちの行いが結果的にはSCP-1117-JPの生息域の拡大を防いでいたことは事実である。しかし同時に彼らの主観的かつ独善的な判断が、あまりに数多くの無辜の犠牲者を生み出したこともまた決して無視しえない事実である。

現代に入り迷信の闇は科学の光によって払われた。怪物、妖精、魔物、魔獣、そう言ったものの殆どは記録の中だけのものとなった。伝承とは今やおとぎ話とほぼ同等の存在でしかない。

だからこそ我々は忘れてはならないのだ。かつて起きたことを、かつてあったものを。過去から学ばない者は必ず過去と同じことを繰り返すのだから。 — 財団イギリス支部理事 "月"

脚注

1. クロムウェルのアイルランド侵略(1649年~1653年): 正教徒革命の最中、オリバー・クロムウェルに率いられるイングランド議会派は複数の理由からアイルランドへの侵攻を行った。これに端を発した戦いは最終的に議会派の勝利に終わり、以後約270年間に渡ってアイルランドはイングランド王国の占領下に置かれることとなった。

2. 聖公会系組織。1522年にイングランド王国でイングランド聖公会(国教会)の聖職者が中心となって設立された。詳細に関しては別途関連資料を参照すること。

3. ここでは聖公会の教理・教義のこと。

4. 邪悪な存在が行使する超常的な力のこと。中世魔法学において使用されていた単語。

5. ここでは聖公会教徒のこと。イングランド統治下のアイルランドにおいてはアイルランド人の大部分を占めるカトリック教徒は「正しくない」教えを信仰する存在であり、1829年にカトリック解放令が制定されるまで政府による弾圧と差別の対象であった。

6. ここでは聖公会による洗礼のみを指す

7. ここでは悪魔などと言った邪悪な超自然的存在に通じている者の意。

8. 正統信仰守護会は「異教徒」や「異端者」たちを「正しい信仰」へと「導く」ことこそが「正義」であると考えていた。

9. 新生児の頭骨において骨化がまだ進んでいない結合組織膜のうち、左右の前頭骨と左右の頭頂骨に挟まれた部分。生後1年半から2年で閉鎖する。


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Created_by

Chabuti

Created_at

2017-07-31 18:12:23

Tags

蜂, 種族, 歴史, 昆虫, 寄生, 国外収容, scp-jp, safe, euclid,

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