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SCP-1496-JP - 要石

ItemNumber

SCP-1496-JP

Object Class

Euclid Keter

Protocol

SCP-1496-JPは移動不可能であるため、SCP-1496-JPを取り囲む形でサイト-81██を建設します。サイト-81██周辺は日本国の所有地とし、財団が委託を受け管理します。サイト-81██は、1496-JP/4レベル以上のセキュリティクリアランス保有者にのみ入場が許可されます。例外として、視覚を持たないレベル3以上のセキュリティクリアランス保有者及びDクラス職員は入場が許可されます。サイト-81██の周囲には高さ7mのコンクリート製バリケードを設置します。バリケードにはSERS1を設置し、非活性時の効果によりバリケード内のヒューム値を減少させ、現実性迷彩2を施します。これにより、サイト-81██外周から50mより外の範囲では、SCP-1496-JPを視認することが困難になります。周辺には現地住民・山岳救助隊・登山客等に変装した警備担当職員80名以上を常に巡回させ、部外者の接近・侵入を防いでください。

Description

SCP-1496-JPは██県北東部に存在する灰黒色の岩山に類似した地形です。2015年現在の標高は6██mですが、これはあくまで地上部分の数値であり、地下部分の構造については詳細不明です。地下部は日本列島を構成する複数のプレートの最下層まで到達していると考えられていますが、最深部を特定する試みは現在のところ成功していません。地表部分から採取されたサンプルの分析結果は当該区域の土壌が異常性を持たないことを示しています。この結果がSCP-1496-JPの構成物質が非異常性であることを示しているのか、もしくは地表部分がSCP-1496-JPの構成要素ではないことを示しているのかについては、研究チーム内でも意見は一致していません。

SCP-1496-JPの異常性は視認されることで発生します。SCP-1496-JPの外見を目視により確認すると、SCP-1496-JPはその体積を増大させます。目視する存在は人間、もしくは人類に近似した人型実体に限られると考えられています。直接の目視、画像、動画のいずれにおいても同様の異常性を発揮します。

追記: 改訂前の当報告書を読むことでSCP-1496-JPが異常性を発現させる事案(事案1496-JP-1)が発生しました。これにより収容プロトコルが改訂され、この報告書を含むSCP-1496-JPに関連する文書全てに対抗ミームエージェントが適用されています。

追記2: 事案1496-JP-2より、絵画などの製作物においても同様の異常性が確認されました。製作物に要求される正確性を測定する実験は許可されていません。

周辺地域の歴史的資料及び蒐集院から提供された資料から、拡大比率は認識する人物1人当たり0.█%程度であると推定されています。このオブジェクトを認識した人物の一部は一定の日数が経過したのち消失するとされています(蒐集院からの引き継ぎ記録い-四を参照)。しかし、財団による収容時点から現在に至るまでこの現象は確認されていません。20██年█月、事案1496-JP-2関係者の一部がほぼ同時刻に消失しました。詳細は事案1496-JP-3を参照してください。

SCP-1496-JP付近では不定期にM2.0~M█.█規模の地震が観測されます。この地震では非異常性のものとは異なる地震波が観測されるため、判別が可能です。また、地震波から推測される震源位置がおよそSCP-1496-JP内部にあることから、SCP-1496-JPが地震の原因であると考えられています。2015年現在、██年間にわたってSCP-1496-JPを震源とする地震は発生していません。しかし、SCP-1496-JPの規模拡大が周辺のプレートや地盤を圧迫しているためか、SCP-1496-JP由来と考えられる地震は増加する傾向にあります。

事案1496-JP-2: 20██年█月、SCP-1496-JPと思われる地形を描写した水彩画風のデジタルイラストがウェブサイトに掲載されるという事案が発生しました。財団のネットワーク監視部門がこれを探知、速やかにサイトサーバーの通信を遮断し、当該画像を削除しました。製作者及び画像にアクセスしたと思われる██人にはクラスB記憶処理が施されました。以降の情報拡散は確認されていません。この事案により、SCP-1496-JPの標高が5██mから現在の標高へと増大しました。この事案の██日後に発生した████沖地震との関連は判明していません。

インタビュー記録1496-JP-2

対象者: 事案1496-JP-2において画像を製作した██氏。自身のウェブサイトにデジタルイラストを多数掲載。██氏本人と当該画像以外の作品は異常性を持たないことが確認されています。

インタビュアー: エージェント・白河

場所: ██氏自宅。エージェント・白河はデジタルイラスト関係の雑誌編集者を名乗っています。

(無関係の会話につき省略)

エージェント・白河: ところで、先日ご自身のウェブサイトに掲載された絵についてお聞きしたいのですが。

██氏: ああ、あれですか。……まいったな。ご存知かもしれませんが、あの絵を上げた直後にサイトのサーバーが不具合を起こしたみたいで。消えてしまったんですよね。

エージェント・白河: 存じてます。ですので、オリジナルの絵を見せていただけないかと思いまして。

██氏: それが、そのすぐ後にオリジナルのファイルまで消えてしまっていて……。復元もできませんでした。

(██氏が自宅パソコンに保存していたオリジナルの画像ファイルも財団のネットワーク監視部門がこの時点で追跡、削除済み。エージェント・白河にもこのことは伝達されています)

エージェント・白河: それは、残念です。再度製作される予定はあるんですか?

██氏: どうでしょうね。他の風景ならともかく、あの山はもう描けないかもしれません。

エージェント・白河: と、おっしゃいますと……?

██氏: 僕の絵はほとんどが実際に見た風景を元にしたものなんですが、あれはちょっと違うんですよ。

エージェント・白河: つまり、創作された風景なんですか?

██氏: いえ創作では……いや、違う、とも言いきれないかな。あれは、夢に見た風景なんです。1週間前くらいかな。

エージェント・白河: 夢、ですか。

██氏: ええ。といっても何の変哲もない夢で。どこかの森の中に立っていて、空を見上げたらあの山が見えたんです。

エージェント・白河: それが描かれていた山なんですね。

██氏: そうです。それだけの夢なんですが、妙に心に刺さるものがあって。いや、食い付かれたというか。とにかく、目が覚めてから慌てて仕上げたんです。忘れてしまわないうちに。

エージェント・白河: では、その風景をもう1度見られないかぎり、同じ絵を描くことは……。

██氏: できないでしょうね。線画のデータでも残っていれば、何とか似たようなものはできたかもしれませんが。作業中のデータまで全て消えてしまったもので。

<インタビュー終了>

追記: ██氏はクラスB記憶処理が施され、一定期間監視下に置かれます。██氏が再び同様の画像を製作する可能性に留意してください。

追記2: ██氏は夢の中でSCP-1496-JPを視認したと証言していますが、氏に確認した睡眠時間と事案1496-JP-2におけるSCP-1496-JPの拡大開始時刻は一致しません。一方、画像がアップロードされる█時間前に、当該オブジェクトはわずかながら拡大を開始しています。このことから██氏が異常性に曝露したのは画像の完成時であると推測されます。

異常性の発現には何らかの物理的実体を認識する必要があるのか。夢を見た全員が即座に曝露するわけではないようだ。不幸中の幸いと考えるべきだろうな。 —██博士

事案1496-JP-3: 事案1496-JP-2においてSCP-1496-JPの画像を視認したと思われる██人のうち、██人が失踪しました。当時の状況、周囲の目撃者による証言から、全員がほぼ同時刻に消失したと推測されています。全ての目撃者にはクラスA記憶処理及びカバーストーリー「新興宗教団体による集団失踪」が適用されました。消失した人物は全員が日本人であったこと以外に共通点はありません3。消失しなかった██人も、そのうち██人が日本人でした。この事案発生と同時にSCP-1496-JPの規模拡大が確認されていますが、拡大比率はオブジェクトの認識による拡大と比較してごくわずかでした。

補遺: 複数回に及び異常性が変化したこと。また、そのいずれにおいても収容状態を打破する傾向が見られたことから、SCP-1496-JPが知性を持つ可能性が議論されています。

補遺2: SCP-1496-JPが収容を脱する意志を持つ可能性、加えて大規模な収容違反が発生した場合、日本列島を起点としたXK-クラス世界終焉シナリオ発生につながる危険性から、SCP-1496-JPはKeterクラスオブジェクトに再分類されました。

補遺3: このオブジェクトは財団日本支部が蒐集院を吸収した際、重要引き継ぎ案件として収容管理を移譲されました。収容プロトコルは蒐集院において実行されていたものを基として制定されています。このオブジェクトに関する最古の記録は平安時代中期に記されたとされているものです。当時は山と認識されるような規模ではなく、「巨大な岩」程度の大きさだったと推測されています。記録に登場する『ひとくひいわ』等の記述はSCP-1496-JPの異常性に言及したものと思われます。他にも『鳴き岩』『かざきり岩』という呼称が確認されていますが、SCP-1496-JPとの関連は不明です。蒐集院による封じ込めが確立されたのは江戸時代初期、幕府による統治が安定した後とされています。蒐集院による収容完了時には標高が███丈(約███m)を超えていたとあり、最古の記録と現在の拡大比率から、財団の収容までに約████人が曝露したと推定されています。


Footnotes

1. スクラントン=イーモン現実溝(Scranton = Eamon Reality Sinker)

2. 内部の詳細を知らない人物による内部の知覚が著しく困難になる迷彩効果。

3. 事案1496-JP-2において異常性に曝露した人物のうち、ほぼ全ての自衛隊関係者及び警察関係者が消失していますが、異常性との関連は明らかになっていません。


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Created_by

Kirinda

Created_at

2018-06-15 20:38:12

Tags

移動不可, scp-jp, keter,

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