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SCP-1603-JP - ブラックウッド卿と陰謀の旗

ItemNumber

SCP-1603-JP

Object Class

Euclid

Protocol

現在SCP-1603-JP収容のため該当区域から1km圏内に対抗術式及び術式のダミーが展開されています。収容担当職員はその両方が範囲内に展開されていることを常時確認し、また外部からの要請により術式の配置を変更する必要がある場合は範囲内に十分な数の対抗術式が展開されているかを監視した上で再配置を行って下さい。

Description

SCP-1603-JPは英国ロンドンのチャリング・クロス地区内にある一部区域で発生が確認された異常現象です。現在は土着的に存在した収容用術式の管理を財団が引き継いでいること、またスクラントン現実錨による現実性の安定化が図られていることから、SCP-1603-JPの影響は現実性に影響が及ばないレベルまで希釈されています。

SCP-1603-JPの発生下では、該当区域内に存在する人物のうち1名(以下SCP-1603-JP-1と呼称)の内部ヒューム値が上昇し、現実改変能力の発揮が可能となります。現在確認されているSCP-1603-JP-1の内部ヒューム値は最大で約86と非常に高い水準となりますが、SCP-1603-JP-1が現実改変能力の発揮を意識的に行わない限り内部ヒューム値の変動は外部現実性に対し影響を及ぼさないということが判明しています。

このSCP-1603-JP-1の選定基準は不明瞭ですが、SCP-1603-JP-1が既に存在している状態で新たに該当区域に人物が進入した場合、SCP-1603-JP-1の変更が発生しないケースと、SCP-1603-JP-1の変更が発生し新たに進入した人物がSCP-1603-JP-1となるケースが確認されています。SCP-1603-JP-1の変更が発生した場合、前にSCP-1603-JP-1であった人物の内部ヒューム値は元々の値(標準的な人物であれば1)まで直ちに減少します。これはSCP-1603-JP-1が該当区域から離脱した場合も同様で、この場合該当区域内に存在する人物からSCP-1603-JP-1が再選定されます。

発見: 本オブジェクトは1945年の財団による蒐集院併合の際、17世紀初頭の活動記録文書及び非文書記録1が発見されたことをきっかけに存在が認知されました。本オブジェクトの発生記録及び土着的収容が確立する迄の記録等は英国政府及びイギリス国教会には保存されておらず、17世紀初頭から1945年以前の収容経緯については上述の蒐集院活動記録文書・非文書記録に基づいて考察されています。

音声記録1603-001 - 日付1945/10/██

対象: エージェント・ヤン

インタビュアー: ████研儀官(旧蒐集院図書寮管理官)

<録音開始, 1945/10/██ ██:██>

<本件に関する聴取まで省略>

エージェント・ヤン: では████研儀官、次の質問事項に移らせてもらう。君達蒐集院の活動記録は現在も過去に遡って精査中であるが、この1600年頃の記述に他国との交渉及び技術の伝達を示す文言が存在した。これについての詳細をお話し願いたい。

<エージェント・ヤンが文書中の該当箇所を████研儀官に提示>

████研儀官: ……これか。これは……まず、貴方はウィリアム・アダムスという人物をご存知ですか?

エージェント・ヤン: 聞いたことくらいは。

████研儀官: なら話は早い。彼は航海士としてリーフデ号に乗船し、不運にも日本に漂着してしまうというのが表向きの経歴であったわけですが、実際のところ彼は当時英国ロンドンで発生した異常現象の解決手段を見つけるというのが真の目的、あるいは課せられた任務であったと当院では考えられています。彼と徳川家の繋がりから非公式に英国からの特使、東インド会社の所属であったそうですが、ウィリアムとその者とが当院に接触して参りました。

エージェント・ヤン: 異常現象?具体的にはどういった現象が起きていたんだ?

████研儀官: 当時の資料と現在知られている英国の歴史を勘案するに、英国がカトリックから分裂しイギリス国教会を立ち上げたところにこの異常現象は端を発していたのでしょうね。カトリックの残存勢力が起こした儀式が異常性を孕んでいたと記されておりました。それ以上の詳細は私も存じ上げておりませんし、当院も記録は保管しておりません。ただ一つ、"宗教的に重大な異常"ということのみが伝えられております。

エージェント・ヤン: 宗教的に重大な異常……その異常は現在も続いているのか?少なくとも財団がそのような異常現象について英国で対処しているという話は私が知る限り聞いたことが無いぞ。

████研儀官: いえ、我々が提示した術式のうちの1つによって異常は抑えられたと聞いております。

<これ以降の情報は適切なセキュリティクリアランスを提示することで開示されます。自身のセキュリティクリアランスレベルに応じた情報にアクセスして下さい。>



 



Footnotes

1. 主に蒐集院上層部で口伝されてきた情報を指す。

2. バッキンガム宮殿とトラファルガー広場及びチャリング・クロス地区を繋ぐ通用路。

3. 現行のユニオンフラッグそのものが正式な対抗術式・ダミー術式のどちらに分類されるかは原則として開示されません。対抗術式・ダミー術式の分類記録へのアクセスはセキュリティクリアランスレベル5/1603-JPが要求されます。

4. SCP-1867の証言は信憑性が疑われるケースも存在しますが、本オブジェクトに関する証言については蒐集院活動記録文書及び財団による調査と合致する部分も多く一定の信憑性が認められるとして研究用に記録されています。

5. イングランド王ヘンリー8世の離婚問題に端を発するローマとの対立。

6. マニュアル内では術式は全てユニオンフラッグとして扱われています。


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triplet_pp

Created_at

2017-07-30 00:24:32

Tags

歴史, 念力, 宗教, 外部エントロピー, 場所, 儀式, scp-jp, euclid, cross17jp, blackwood,

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