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SCP-1711-JP - 財団に限りなく近い村

ItemNumber

SCP-1711-JP

Object Class

Keter

Protocol

SCP-1711-JP内部及び周辺では深層思考固定化ミームの恒常的な散布が行われ、定期的な財団職員の配置転換によりSCP-1711-JP内部の情報を取得して下さい。SCP-1711-JP-Aはセキュリティ・クリアランスレベルに関係なくSCP-1711-JP外部への移動を禁じて下さい。SCP-1711-JPに関する情報はセキュリティ・クリアランスレベル4以上を保有する職員、またはライセンス-1711-JP/F-F-Fを保有する職員に限定されます。

Description

SCP-1711-JPは長野県███群に存在していた██村です。発見当時の総人口は記録上約80人であり、SCP-1711-JP内に居住している全ての人間がSCP-1711-JP-Aと指定されています。

SCP-1711-JP内部にSCP-1711-JP外部に本籍を保有している人間(SCP-1711-JP-Bと呼称)が侵入/滞在した場合、SCP-1711-JP及びSCP-1711-JP-AはSCP-1711-JP-Bに適した環境/人間に変化します。今異常性の影響力は滞在回数・期間に比例して増大すると予想されています。

最も普遍的なSCP-1711-JP内の変化はSCP-1711-JP-Bの職種/思想等に応じた動植物類や施設が内部に発生する事です。飲食店や宿泊施設から周辺の植物類を展示している資料館、クレー射撃場といった娯楽施設まで発生が確認されています。

SCP-1711-JP-Aの変化としてはSCP-1711-JP-Bの職業や思想に対する一定の理解を示し、異性の場合はSCP-1711-JP-Bが確実に好意を抱く外見や思想を有するように変化する対象が確認されています。SCP-1711-JP-AとSCP-1711-JP-Bが婚姻関係を結んだ場合、これまで確認された限りでは確実にSCP-1711-JP-BがSCP-1711-JP内に本籍を移動させた後にSCP-1711-JP-Aと変化する様子が確認されています。

SCP-1711-JPは200█年10月██日、個人ブログ上に「この前行った旅行先の村にバッティングセンターと日焼けサロン、カレー屋があってとても楽しかった」旨が記述された文章と、同年8月に鱈茅根博士が休暇中訪れた当時の状況と明らかに異なる点が多数発見、Dクラス職員及びエージェントによる調査の結果異常性が発覚しました。

<探索記録-04:200█/11/15>

探索者: エージェント・鍋耳

担当: 道乃区博士

目的: SCP-1711-JP-Aと正式に婚約、SCP-1711-JP内部へ本籍を正式に移したD-1711-JP-2の追加調査。

<録音開始>

道乃区博士: 機材の調子はどうですか?

エージェント・鍋耳: 問題ないですよ。この辺りもまだ変化は無いようです。

道乃区博士: ええ。それではそのまま歩き続けて下さい

エージェント・鍋耳: 了解です。

(約10分間の歩行後、SCP-1711-JPの前に到達。「██村へようこそ」と記された手製の看板の前で停止)

エージェント・鍋耳: それでは調査を開始します。

道乃区博士: まずはD-1711-JP-2を探して下さい。体内に埋め込んだGPSは正式に機能している様です。

(約4分間の歩行後、畑仕事を行っているSCP-1711-JP-Aを発見、今調査におけるSCP-1711-JP-A-1と指定)

エージェント・鍋耳: 変化はまだ大きくないですね…こんにちは。

SCP-1711-JP-A-1: ようこそ。この村に何かご用ですか?(笑いかけながらエージェント・鍋耳に接近する)

エージェント・鍋耳: あー、██1さんがこの村に移り住んだと聞いたので。

SCP-1711-JP-A-1: ええ、勿論ご存知ですよ。もし良かったら家まで案内しましょうか?

エージェント・鍋耳: 良いんですか。ありがとうございます、それではお願いします。

SCP-1711-JP-A-1: 分かりました、それでは後を着いて来て下さい……おや。

(道を並んで歩いているD-1711-JP-2とSCP-1711-JP-Aを発見。D-1711-JP-2は作業着を身に着け、外見は肌の色、顔の骨格含め著しい変化が確認出来る。両名は笑いながらエージェント・鍋耳達に接近する)

D-1711-JP-2: こんにちは、旅行客の方ですか?██村へようこそ。

SCP-1711-JP-A: これは奇遇ですね、██さん。どうやらこの人、貴方達に会いたくて来たんですよ。

エージェント・鍋耳: ええ、奇遇ですね…██さん、私の事は覚えてますか?

D-1711-JP-2: (笑顔を保ったまま)勿論覚えていますとも。お陰様で幸せな生活を送っています。家内も本当に良くしてくれて…

(今調査におけるSCP-1711-JP-A-2と指定された女性が、笑いながら深く頭を下げる。D-1711-JP-2に内蔵したGPSの位置情報が2つに増殖する)

エージェント・鍋耳: それは良かった…えっと、どうしましょうこれ。

道乃区博士: とりあえず全員を確認して下さい。

エージェント・鍋耳: 了解です…えっと、もしかしたら他に██って名字の人は居ますか?

SCP-1711-JP-A-1: (笑い声)ええ、この村の半分以上は全員██さんって名前ですよ。この人が最初に見付かって良かったですね。

(SCP-1711-JP-A-1からD-1711-JP-2と同様の反応を確認。位置情報数は25個に増加)

道乃区博士: 一旦調査を切り上げましょう。

エージェント・鍋耳: ええ。結婚生活はいかがですか?

D-1711-JP-2: 何も問題ないですね、オレンジも実に育ちが良くて……良かったらおひとついかがです?

(ポケットの中からオレンジを取り出し、エージェント・鍋耳に差し出す。エージェント・鍋耳の好物である事は留意すべき点であると思われる)

エージェント・鍋耳: あ、ありがとうございます。

<録音終了>

終了報告書: エージェント・鍋耳のSCP-1711-JP内部からの脱出から約5時間後、GPS情報は28個から1個に減少。言動からD-1711-JP-2はSCP-1711-JP-Aへと変化した可能性が高い。

補遺: エージェント・鍋耳に手渡されたオレンジ内部から、以下の文章が記載された紙片を発見。筆跡鑑定結果はD-1711-JP-2の筆跡と一致した。

自分がおかしいのは分かっているが、今の俺は幸せな家庭を築けているし、お客さんとしてあんた等をもてなすのが本当に素晴らしく思えるんだ。今後来る予定があるなら是非お越し下さい。


<映像記録-06:200█/11/16>

付記:SCP-1711-JP周辺へ監視カメラ設営中の映像記録。

<録音開始>

(エージェント・鍋耳の顔が映し出される。背面の光景はサイト-81██内の通路に酷似している)

エージェント・鍋耳: 現在カメラを設営中でしたが、またSCP-1711-JPが形態を変化させて…おまけに中も全て…財団の施設と一緒になっています。今録画している映像も、警備員からのチェックとIDカードの提示を求められた後に録画したものです。

(移動を開始する。途中で白衣を纏ったSCP-1711-JP-Aらしき人物に何度もすれ違い、時折会釈される。今記録におけるアジア系女性の姿を備えたSCP-1711-JP-A-5がカメラに近付く)

SCP-1711-JP-A-5: 備品のカメラを使って何をしているんですか?次の任務がそんなに危険なんですか?

エージェント・鍋耳: ええ…試験中です。一応見れる範囲まで適当に映しておこうかな、と…

SCP-1711-JP-A-5: へえ…頑張って下さい…あと、生きて戻って下さい(笑顔を浮かべながら立ち去る)

エージェント・皿首: 今の所普通…普通に、どう見てもサイトの中ですよ。本当にどうしますか、これ……

エージェント・鍋耳: とにかく調査しましょう。

(約20分間の調査。ほぼ全てのSCP-1711-JP-Aが財団職員に酷似した行動を行っている他、実験エリア内には未発見のオブジェクトを約█0種類発見。エリアの移動後に今記録におけるアジア系中年男性の姿を備えたSCP-1711-JP-A-56がカメラに近付く)

SCP-1711-JP-A-56: ああ君達、これから先はセキュリティ・クリアランスレベル3以上の権限が必要になる。持っていないならば諦めてくれ。その馬鹿でかいカメラも没収されるぞ。

エージェント・鍋耳: オブジェクトが収容されているんですよね。

SCP-1711-JP-A-56: (苦笑い)当たり前だろう。サイトにはオブジェクトが収容されているのだし、杜撰な管理であればそのまま世界を滅ぼしてしまうかもしれないからね。

エージェント・皿首: ちょっと待って下さい、Keterクラスのオブジェクトも有るんですか?

SCP-1711-JP-A-56: ああ…迂闊には言えないし世間話中に記憶処理をする訳にもいかない…有無だけ言えば1つだけじゃないな。それだけ。これ以上の詮索は控えてくれ。

エージェント・鍋耳: ええ…お手数お掛けして申し訳有りません……

(日本支部基準と同様の警告音が発生)

音声アナウンス放送: Dクラス職員1名が実験後の移送中逃走しました。現在今エリア内に潜伏しています。建物内の職員は速やかに緊急時マニュアルに応じた対応を…

(Dクラス職員用作業服を装着したアジア系男性の姿を有する今記録上のSCP-1711-JP-A-57がSCP-1711-JP-A-56を背後から羽交い絞めにする。右手には鋭利な金属片を所持しており、SCP-1711-JP-A-56の首元から流血する)

SCP-1711-JP-A-57: 動くな!動くとこいつをぶっ殺して…

(急激な勢いでカメラの光景がSCP-1711-JP-A-57に迫り映像が一瞬激しく揺れる。後のインタビューで監視カメラによる殴打を行ったと回答。その場でSCP-1711-JP-A-57は倒れ込み、警備員によって身柄を拘束される)

エージェント・鍋耳: ……大丈夫ですか?えーと…

SCP-1711-JP-A-56: ああ、ありがとう。君はこの功績をいつか讃えられるだろうな。

<録音終了>

終了報告書: 今映像記録が保存されたカメラは財団のサイト間における正式な物品移送手順に則って配送された物であり、配送経路はサイト-81BIからサイト-81██と記録されていた。

補遺: 上級職員による追加調査の結果内部で働いていた全SCP-1711-JP-Aは全員既存の職員とは重複しないIDを保有しており、SCP-1711-JP内部から別サイト内に収容されているオブジェクトに関する情報の閲覧にも成功した。

留意点として、現在の変化後に内部で発見された、または監視が続けられているオブジェクトが更なる変化後に残存するのかというのが問題です。明らかにSCP-1711-JP外部に存在するオブジェクトまで数年に渡り観測が続けられた記録まで残っています。そしてもう1つはSCP-1711-JP内部に発生したオブジェクト類に対しての特別収容プロトコルにおいて、完全な収容に至っていないもの、収容違反を先延ばしにするだけの様な手法が取られているものが複数種類確認されました。財団職員の意図を読み取って今サイトが形作られたのであるならば、既に既知、未知の脅威に対して決して逃れられはしないという諦観が我々の根底に存在しているのか……既に世界に対する諦めが我々財団職員に根付いてしまっているかもしれないとは、果たして私の杞憂でしょうか?—サイト81SQ管理官 角来

我々は理念を最期まで見失ってはならない。紛い物であったとしても世界に対する脅威である事には何も変わりないのであれば我々が行う事も変わりなく、何もかも遅過ぎるものと嘆く必要も意味も無い。確保、収容、保護。ただ理念に殉ずる。—O5-19


脚注

1. D-1711-JP-1の本名。


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Created_by

ShicolorkiNaN

Created_at

2018-02-11 06:06:47

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建造物, 財団製, 移動不可, scp-jp, keter,

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