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SCP-330-JP - 思い出されてしまう男

ItemNumber

SCP-330-JP

Object Class

Euclid

Protocol

SCP-330-JPは現在セクター-8105に収容されています。同セクターの中程度警戒オブジェクト用収容ルールに基づき設計された専用収容室中央に、施錠でき十分頑丈な棺状のケースに安置してください。また、このオブジェクトが知性存在のセンサーとして機能しているか、若しくは知性と知覚能力を持っている可能性があることについても留意してください。

Description

SCP-330-JPは、黒い未知の金属的物質で全体の外殻が組成されている人型の存在です。発声や動きは一切観測されず、背筋を伸ばした「気を付け」の姿勢を保ち続けており、この姿勢から動かそうとする試みは今まで成功していません。全長は215cm、重量は540kgで、筋肉質で均整のとれた男性の身体を模しており、頭部は戯画化した鳥類のようにデザインされています。外観からはちょうど、長身な男性が一種の外骨格を身に着けているようにも見えます。

外殻全体を組成している物質は、財団の現状の技術力で傷をつけることが出来ない高い剛性、及び熱・圧力・腐食性の液体などへの耐性を持っており、オブジェクトを損壊させることは困難か、少なくとも現状不可能であると評価されています。また、この物質は光反射率が0%で、且つ周囲約30cmの光の75%程度を歪めて吸収する特性を持っており、これが光学的手段での精査を妨げ続けています。なおこの特性からオブジェクトは周囲に常に黒い影をゆらめかせているように見えます。加えて、電磁波などによるオブジェクト内部を確認する全ての試みも現在まで成功していません。なお内部構造が外殻と同じ物質であると仮定すると、算出される物質の密度は如何なる既知の金属や、高い剛性を持つことで知られる合金とも一致しません。

2010/10/31(以下、330-JP-day)以前に財団81地域ブロックに配属された職員の殆どと、同じく数人の他ブロック職員(主に日本支部の事情に多少なりとも詳しい者)、他ごく稀に、例外的に少なくとも330-JP-day時には財団にはいなかった少数の者にSCP-330-JPは効果を示します。前記の条件に当て嵌まる者がこのオブジェクトを視認した時、「槇島 [編集済]」という名前の記録上存在しない財団職員(以下、SCP-330-JP-α)についての擬似記憶が生まれます(以下、効果が見られた者を被影響者とする)。これは被影響者によって内容が違い、ある者はそのような職員がいるという噂を聞いたことがあるという記憶、ある者はSCP-330-JP-αと友人として親しく会話した経験の記憶を植えつけられたと報告しています。なお、SCP-330-JP-αと恋人・家族・血縁関係にあった者に関する記憶の報告は現在までありません。

擬似記憶は財団の現在有する如何なる記憶処理によっても消去することが出来ませんが、刷り込みなどの意識操作の効果を持つものではなく、被影響者は生じた記憶を自己と同一化させることなく虚偽の記憶であると認識することができます。また擬似記憶の植え付け以外の特異性は現在まで認められていません。なお、所謂映像記憶保持者からは更に特記すべき現象が報告されています(補遺を参照のこと)。

生成される疑似記憶は、実際の記録上は充分に否定できるものですが、被影響者らの証言の全体を見ると概ね無矛盾です。証言全体から読み取れるSCP-330-JP-αのプロフィールをまとめると以下のようなものになります。

  • 名前は「槇島 [編集済](まきしま・xxx/Makishima-xxx)」。1990年代に財団に雇用されたエージェント。雇用の経緯、前歴等は不明。所属サイトや自室は特になく、日本全国で任務を行っていた模様。また「槇島~」の名が本名かどうかは定かで無い。
  • 恐らく日本人の男性で、年齢は不詳だが見た目では20代後半~30代前半。肌は日焼けしており髪色は黒、身長は190cm台でかなりの筋肉質。
  • 財団職員としての冷徹さや思慮深さを持つが、同時に比較的気さくで明るい人格の持ち主である。職員として優秀であり人望は厚かった。
  • SCP-330-JP-αは未知の手段によって、[編集済]可能である。[編集済]である理由や、[編集済]のそもそもの目的については現在まで情報が一切ない。しかし、被影響者によっては「理由・目的についての情報を疑似記憶の中では知っていたが、思い出すことはできない」という擬似記憶が生成された者もおり、擬似記憶における架空世界においてはそれは意味ある行動であった可能性が高いと考えられている。
  • SCP-330-JP-αは特別任務に当たる際に[編集済]し、度々敵対組織の[編集済]していたようである。但しどの様な組織と[編集済]したかについては不明瞭で、実在しない組織に主に対処していたのかもしれないとも証言されている。
  • [編集済]後のSCP-330-JP-αは多くの[編集済]を持っていたようであるという「知識」は報告されているが、具体的なその[編集済]は明らかにはなっていない。
  • SCP-330-JP-α自身は、[編集済]せずとも[編集済]で[編集済]。
  • [編集済]。
  • [編集済]と[編集済]。
  • [編集済]を終了させる任務にも[編集済]。
  • [要セキュリティクリアランスレベル4/330-JP]
  •    →その後、2010/10頃に消息を絶った。同月、財団はSCP-330-JP-αは死没したものと発表した。
SCP-330-JPは2012/██/██、[編集済]で、非常に巧妙に隠蔽された状態で発見されました。発見時までの少なくとも███年間は同所のセキュリティに綻びは無かったと評価されており、当オブジェクトは恐らくは財団職員の特に中枢となる地位にある者によってそこに置かれたものと思われています。しかし同時に、財団内部に潜入した/していた敵対組織構成員などによるトラップではないかとの説もまた充分有力であり、結論は出ていません。

なお、"そもそも当オブジェクトの影響によって生じる記憶は「疑似記憶」ではなく事実であり、職員が実際に体験したが何らかの理由で消去された記憶や改変された過去に関する情報を「思い出させる」効果がこのオブジェクトの本質なのではないか"との説がオブジェクト研究初期段階に唱えられ、以来現在に至るまでこれは明確に否定されてはいません。にも拘らずその説が現在有力でないとされているのは、このような人材を財団が雇用し続けるということが、財団の少なくともここ数十年の方針とは大きく乖離したものであるためです。記録・記憶・過去現実が改変されている可能性は検討の余地があるとしても、改変前の世界であっても財団によって、前記した被影響者の証言のような行いがあったということは考え難い、というのが現在の当オブジェクト研究班の総意です。

補遺: 2013/02以降、複数の映像記憶保持者である被影響者から、「SCP-330-JP-αについて想起する際に、黒い金属に傷を付けたようなイメージを幾つか幻視するようになった」という報告が為されるようになりました。報告者らによるそれらのイメージのスケッチを繋ぎ合わせたところ、日本語の片仮名で書かれた、何者かによるメッセージであると判明しました。このメッセージがSCP-330-JPの自由意思によって他者へ伝えられたものなのか、或いは機械的なものなのかは不明です。当オブジェクトが知性と知覚能力を持っているかどうかの実験が続けられていますが進展はなく、現在まで新しいメッセージらしきものの想起に関する報告は為されていません。また、同じく2013/02以降に「自然とSCP-330-JPやSCP-330-JP-αについて想起することが増えた気がする」という報告が2名の被影響者からありました。漠然としており、かつ人数も少ないために評価に難しい報告ですが、研究班はこれについても特別に留意して今後の被影響者らの報告を注視する方針です。

被影響者らが受け取ったというメッセージは以下の通りです(文の配置は可能な限りスケッチに準拠)。

オレノ ナハ マキシマ[編集済]

     モシクハ アーク

  [判読困難]レヲ オモイダセ

 ソシテマタ ワスレロ

     ワスレルベキダトオモイダセ

          タノ[以降は無作為な線であると思われる]

なお、メッセージ中でSCP-330-JP-αの別名であるように読み取れる「アーク」という語については、現在まで一切被影響者からの報告がありません。


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Created_by

Wanazawawww

Created_at

2014-10-31 22:06:21

Tags

euclid, scp-jp, テレパシー, 人間型, 破壊不能, 視覚, 記憶影響, 認識災害, 金属,

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