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SCP-687-JP - HARD WORKER

ItemNumber

SCP-687-JP

Object Class

: Safe

Protocol

: SCP-687-JPは、サイト81-██の低脅威度収容室に収容してください。室内に浴室、トイレを備え、TVとDVDプレイヤーなどの娯楽用品を設置してください。1日3回の食事、着替えを与えてください。SCP-687-JPが消化可能な労働を与えてください。労働内容は、書類の作成・簡単な肉体労働、折り紙を作るなどの内職などでも構いません。浴室とトイレの清掃にはクラス3以上の職員の許可を得た上で行ってください。

Description

 SCP-687-JPは、36歳の男性です。身長は180cm、体重は60kg、痩せ型の体型をしています。オブジェクトの異常性は勤務先へ「出勤」した際に発現します。ここで言う「出勤」とは、オブジェクト自身が労働への意欲を持ち、勤務先へ移動する事を指します。

オブジェクトが「出勤」を開始した場合、オブジェクトの半径100kmに存在する人間は「夜になった」と認識します。オブジェクトが勤務先に到達した時点で、オブジェクトの異常性はピークを迎えます。「夜になったと」認識した人間は、実際に体温が低下していないにも関わらず、寒冷環境下に於ける身体へのダメージと同様の症状を発します。その際の体感温度はマイナス10℃からマイナス36℃です。

オブジェクトの影響を受けてから1時間経過した時点で、対象の手と足の指が血行不全に陥ります。さらに1時間経過した場合、体組織が凍結を始めます。この症状は寒冷環境下に於ける凍傷と酷似しています。血行不全の進行に伴い、対象者には精神的な錯乱と臓器不全が発症します。これは寒冷環境下に於ける低体温症に酷似しており、症状が進行した場合、対象は呼吸困難、または心不全によって死亡します。

オブジェクトの影響範囲内に日没後からの勤務スケジュールを持つ人間が「出勤」に移った場合「昼になった」と認識します。その際の体感温度は10-20℃前後であり、過ごしやすい気温となります。影響下にある人間は労働意欲を失い、実際の気温に関係なく入眠します。

このオブジェクトの特異性の影響下に入ることで、社会システムが麻痺状態に陥ることが懸念されます。オブジェクトの影響は、記憶処理を用いたとしても防ぐ事はできません。しかし例外として、オブジェクト自身の勤労意欲意欲が低下している場合、または勤務先を解雇された人間に対しては一切の影響を持たないことが判明しています。

補遺タスクフォース210: 広域災害イベント210と収容に到るまでの経緯


20██年█2月10日、SCP-687-JPによる広域災害イベント210が発生しました。被害は首都を中心に広がりを見 せ、官公庁及び社会のインフラ全般に甚大な損害を与えました。被害規模は死傷者██人、国家予算にして██億円規模となっています。その対象は財団も例外ではなく、サイト81-██を含む4つのサイトが機能を停止、それに伴いSCP-██-JPの収容違反が発生、サイトそのものに甚大な被害を受けました。これに対し、財団は即時の復 旧を図るべくタスクフォース結成が提言されました。複数のサイトが機能停止に陥る中、大和博士人員の不足を解消するべく財団の人事ファイルを閲覧していました。しかし、多くの人員は行動不能に陥っていました。

タスクフォース210: タスクフォース結成までの経緯


情報の検索範囲は解雇された人員にも及び、そこで大和博士はオブジェクトの異常性を遮断する方法を発見しました。財団に解雇された人員のうち、無職もしくは自営業となっている人間に連絡を試みたところ、その人員は オブジェクトの影響を受けていないという事が判明しました。解雇された人員は全て記憶処理を受けていたため、人員を呼び戻す事は困難と判断されました。しかし、発想を逆転させる事により、問題の解決は可能と判断されました。それは、人員を解雇する事によってオブジェクトの影響を遮断するという方法です。O5の下命により、大和博士が中心となってサイトの急速な修復と収容違反の封じ込めを実行する事が決定しました。

タスクフォース210: 人員の招集


大和博士は05コマンドにより解雇され、かつタスクフォースの指揮権を与えられました。大和博士はタスクフォース結成にあたり、任意の職員及び機動隊員を解雇しました。人員はBクラスからCクラスの職員で、サイト管理者、収容スペシャリスト、セキュリティ担当者、戦術対策担当、研究者、機動部隊員、エージェントなど多岐にわたる人材が解雇されました。解雇された人員は極秘裏にタスクフォースへと編入され、タスクフォース210が結成されました。タスクフォースの情報は極秘とされました。人員がタスクフォースに編入されたと知る事があれば、それは「再雇用」を意味し、タスクフォースがオブジェクトの影響下に入ってしまう事が可能性がありました。そのため、招集された人員はタスクフォースについて知らされる事なく、任務を遂行しました。大和博士は全体の指示と調整に務めました。

タスクフォース210: 任務の遂行


タスクフォース210は収容違反対策を実行しました。大和博士の指揮の下、人員が足りていないサイトに機動隊や収容スペシャリストを送り込み、速やかに事態を収拾しました。この作戦行動に於ける死者・重軽傷者は ██名に上りました。収容違反対策と並行して、タスクフォース210は広域災害イベント210の原因の究明に奔走しました。その結果、被害半径が同心円状に広がっていた事を突き止めました。円の中心に於ける住民の個人情報を徹底的 に検索した結果、オブジェクトの住所を特定しました。その後、オブジェクトの勤務先が東京都██区の商社██興業で ある事を突き止め、ただ一人出勤していたオブジェクトを確保、現在に至ります。発生した広域災害に対して、タスクフォース210は標準的カバーストーリー「異常気象の発生」を流布しました。

タスクフォース210: インタビューログ
下記は、SCP-687-JP確保後に行われたインタビューです。

対象: SCP-687-JP


インタビュアー: 大和博士


付記: インタビューはSCP-687-JPの収容室内で行われました。


<録音開始, 20██/02/11>


大和博士: どうやら少し落ち着いたようだね。


SCP-687-JP: はい、どうにか……


大和博士: 君を見つけ出すのに、少々手間がかかったよ。だが、もう大丈夫だ。


SCP-687-JP: 大丈夫?どうしてですか、私はただあの会社で働こうとしていただけなのに。あなたたちは突然会社に押し入ってきて、私を拉致した。


大和博士: 君は気づいているかね?その、君自身の特異性に……


SCP-687-JP: 特異性?さっきも言うように、私はただ働こうとしていただけなんです。でも、いつも出勤すると誰もいない……手元の仕事をなんとかこなそうとしても、得意先には電話が繋がらないし、メールの返事もない。


大和博士: それが君の特異性なのだよ。


SCP-687-JP: そんな……


大和博士: 君のことも随分調べた。君は確か、十数年勤めた会社から解雇されたばかりだったね?


SCP-687-JP: はい。


大和博士: 君は今までどんな風に働いてきた?


SCP-687-JP: 最初はとてもやる気があったんです、でも私がやる気を出せば出すほど仕事はうまく行きませんでした。来るはずの同僚や上司は会社に来ず、取引先にも電話が繋がらずメールも応答が来ない……そんな事が続きました。そこで私は、やる気を無くしてしまったのです。


大和博士: そうか、確かに君の勤務先の評価は芳しくなかったようだね。


SCP-687-JP: はい、でも私がやる気をなくせばなくすほど、私の同僚も上司も活発に動くようになりました。私は本当は働きたいのに、自分で自分を抑えようと考えました。


大和博士: それでよく十数年も勤められたね。


SCP-687-JP: 必要な事だけを、力を抜いて適当にやっていたのです。本当に適当に……大きな会社でしたから、解雇される事もありませんでした。でも私は、どんどん場末の仕事を押し付けられるようになりました。


大和博士: そして、解雇された。


SCP-687-JP: はい、その後は職安と会社を何十回も往復する日々でした。生活保護を受けながら、ずっと……それで、それでようやく私は仕事を見つけられたんです!やっとですよ!?なのに……


大和博士: 君の特異性が発現した理由がようやくわかったよ。この国の社会が平常通りに運営され続けたのは、君のお陰と言ってもいいかもしれんな。


SCP-687-JP: 一体何を言っているのですか。


大和博士: 君がこういう状況に陥ったのは、この国の過剰な労働環境が原因だとも言える、という事だよ。働きすぎなのだ、君たち日本人はね……知っているかね?私の故国のドイツでは、サラリーマンは仕事時間に平気でビールを飲む。それでも社会は成り立っているのだ。


SCP-687-JP: あなたは一体……


大和博士: 君は真面目に働きすぎた、ただそれだけだ。だがこれからは違うと約束しよう。


SCP-687-JP: それは……


大和博士: うちで、働かないかね?

<録音終了,20██/02/11>


終了報告書: SCP-687-JPは提示された条件に同意しました。これを以って、収容プロトコルが策定されました。



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Created_by

hey_kounoike

Created_at

2018-02-25 18:11:49

Tags

温度, 人間型, scp-jp,

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